白押さえデータとは?

アクリル等の透明な素材に印刷をする場合、カラー印刷だけだと透けて向こう側が見えてしまう状態になります。
この時透けない仕上げにするために、下地に白インクを印刷することを「白押さえ」と言います。
メインのデザインだけ白押さえ、背景には白押さえなし等、意図的に白押さえをしてはっきり見せる部分と、白押さえなしで透けさせる部分を使い分けることも可能なので、デザインの幅も広がります。

白押さえデータ作成の基本
- カラー値はK100%で用意
白押さえデータは白押さえをする部分をK100%で塗ります。
K100%以外だと、うまく印刷できない可能性があるので、必ずK100%での作成をお願いします。
データは黒ですが、実際に印刷する時は白で印刷されます。
K100%にするには
- Illustratorの場合
[ウインドウ>カラー]でCMY値を0%、K値のみを100%に設定します。

- Photoshopの場合
①[レイヤー>新規調節レイヤー>チャンネルミキサー]で新規レイヤーを作成します。
②[ウインドウ>属性]より、「出力先チャンネル」のシアン、マゼンタ、イエローの各CMYK値をすべて0%に設定します。
③「出力先チャンネル」のブラックで、CMY値を50%、K値を100%に設定します。
これで黒く塗りつぶした部分はK100%に変更されます。

- 白押さえデータは0.1mmオフセットをかけるのを忘れずに!
白押さえデータを縮小することで、カラーデータよりはみ出して印刷することを防ぎます。
※ただし髪の毛の先等の細かい部分は、縮小をしてもはみ出してしまう可能性があるので、白押さえを入れない、もしくは元のデータの先を太くすることをおすすめします。
Illustratorの場合
[オブジェクト>パス>オフセット]より、-0.1mmオフセットをかけてください。
※オフセットをかけるとオフセット前のパスに、オフセット後のパスが追加されます。オフセット前のパスを忘れずに削除をお願いします。

Photoshopの場合
①[選択範囲>選択範囲を読み込む]より、デザインの輪郭を読み込みます。
②[選択範囲>選択範囲を変更>縮小]で選択範囲を縮小してください。
③縮小した選択範囲をK100%で塗りつぶして、白押さえデータは完成です。

白押さえデータを作成する時の注意点
- カラーデータの白色は印刷されません!
通常のカラーデータで白色を使用しても、印刷はされません。白色を反映したい場合は白押さえデータを作成してください。
カラーデータで白を使用しても、その部分は透明になるのでご注意ください。
